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ヒラマの過去・未来

下町の洋品店に生まれ育って60年。次第に時代が変わってきました。
まずお若い方と話していて「洋品店」が通じない事があります。
「何の用品ですか?」と、、、彼らには「用品店」としか聞こえないようです。 

 

街並も変わってきました。近隣で幼少のころからあったが今は存在しない業種を消えたものからあげていくと、、、映画館・荒物屋・瀬戸物屋・おもちゃ屋・魚屋・八百屋・家具屋・時計屋・眼鏡屋・文房具屋・カバン屋(ミ○ザワさん)、、、そして最近親戚の個人経営のラーメン店(と○と○亭さん)が無くなり、近くの大型洋品店(い○き屋さん)が年内で姿を消そうとしています。ここには書けないけど他にも売りにでている店があるという情報があります。

 

懐古趣味ではありませんが、やはり寂しい話です。シャッターのままだったり、あとにできてもチェーン店ばかり。また、仕入れに行く問屋街も変わってきました。東京で言えば横山町・馬喰町ですが老舗問屋が閉店したり規模縮小してきて新たにできるのはマンションとそれに伴う食品スーパー(まいばす○っと)などです。

 

当店でも中味・扱う物が変わってきました。昔は戦後の作業着から始まったのですが、家族が増えるに連れ、子供服を扱い実用衣料中心で推移してきました。しかし近年では肌着・靴下・タオルなど実用衣料よりも趣味のダンスウェアが好評です。無くてもいいようなと言ってはおかしいが、そうした物の方が、着飾るものの方が動くのです。
それも女性中心です。世の中女性の方が購買意欲があるようで男性ものはさっぱりです。ですから男ものを専門に売るいわゆるメンズショップが全国的にも姿を消していると思います。
そしてどこでもまだまだ元気なのはご婦人もののブティックですね。

 

ですから当店も「何屋さんですか?」と聞かれた時は「学生服も扱うブティックです」と答えるようにしています。その方が通じるんです。 学生服(通学服)は昭和30年代に区立中学校が次々に開校し、「ヒラマさん、学生服を扱ってくれ」と学校様の要請で始めたもので今では大切な財産となっています。計算してみるとざっと2万人近くの学生服を扱った事になります。お陰様で「親子2代に渡ってヒラマの制服を着ていますよ」と言われることもあります。

 

Isimatu当店の歴史をもう少し詳しく書いておきます。大正13年(1924)に私の祖父が新潟から出てきて創業してから91年になります。

 1960年代(昭和35~45年)の高度成長期には従業員さんが15人も!いたことがあります。Hirama12_2



住み込みの人も半数近くいたと覚えています。信じられませんね。大晦日などは店の前までごった返していたことが記憶にあります。やっとお客様がひけたら元旦の朝になっていたと聞かされてきました。それだけ物があれば売れた時代だったのですね。しかし商品は吟味して売っていたようで安かろう悪かろうの物は扱わないということが一つの社是になっています。また学生服は主に私の母親が仕切っていました。努めて学校様の意向に沿うようにしていったと思います。この辺の信用は何物にも替え難いものです。
(父親は夜遅くまで商品に付ける値段のスタンプを叩いていました。母親は三大中・ニ亀中・三亀中・深川七中に自転車で回っていました。その光景は良く覚えています)

 

私でこのヒラマは三代目、今後この店も、通り会自体もどういう変化を遂げていくか見守っていくしかありませんが、100周年・私が約70才になるまでは頑張っていこうと思っています。 15年前に始めたダンスファッションもすっかり育ってきてくれました。しかし詳しくは書けませんがここの所の値上げによる厳しさと普通の人々の節約志向は続いています。

 

今後とも学生服とダンスと硬軟両面を見据えて営業・経営していくつもりですので、どうか今後ともヒラマをよろしくお願い致します。それからあとはどうするかって、、、まだまだわかりません。「人間万事塞翁が馬」です。どういう風にころがっていくか、きっといい方にころがって行くと思いますよ!!応援してくださいね!

 

平間正一

 

http://www.hirama.biz

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